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わざわざ外部の専門家に依頼したのに、人事評価制度が失敗する理由:連載「9割の会社が人事評価制度で失敗する理由」(1/3 ページ)
人事評価制度を構築・見直すときに、外部の専門家(コンサルタントなど)に相談するケースがあります。高い費用、多くの時間をかけたのに失敗するケースも少なくありません。どんな専門家を選ぶべきなのでしょうか。
人事評価制度をイチから構築する、あるいは抜本的に見直すときに、より良い仕組みにするために外部の専門家(コンサルタントなど)に相談するケースがあります。
ノウハウを持った人材が不足しがちな中小企業などでは特にそうですが、高い費用と多くの時間をかけたにもかかわらず、人事評価制度の導入・運用に失敗した事例が少なくありません。
なぜそのようなことが起こるのでしょうか。今回はその理由について、筆者の経験を踏まえて解説をしていきます。
現場の評判がすこぶる悪かったA社の話
筆者がこれまで経験してきた事例を紹介します。社員数100人程度の中小製造業A社では、人事分野に詳しいコンサルタントの指導のもと、初めて社内に人事評価制度を導入しました。ところが、現場での評判がすこぶる悪く、運用の一時中断を余儀なくされ、なんとかリカバリーしたいということで筆者に相談が寄せられました。
経緯を聞くと……
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