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売却断念のアーム、再上場へ 孫社長が「黄金期を迎える」と強調するワケ:決算は「冬の嵐」(2/2 ページ)
ソフトバンクグループは2月8日、半導体設計大手「アーム」を半導体大手「エヌビディア」に売却する計画を断念すると発表した。また同日、2022年3月期第3四半期の連結決算も発表した。
純利益は大幅な落ち込み
同社は同日、22年3月期第3四半期の連結決算も発表した。21年4〜12月の連結業績は、純利益が前年同期比87%減の3926億円で着地した。同社が最重要指標と位置付ける時価純資産額(NAV)は、21年12月末時点で19.3兆円で前年同期(20.9兆円)から落ち込んだ。傘下のビジョン・ファンド(SVF)による中国の投資先などの株価下落が要因だという。
孫社長は業績について「冬の嵐のまっただ中。むしろ、嵐は強まっているかもしれない」とコメントした。
アームの第二成長と関連して、孫社長は、たびたび話題に上がる「後継者問題」についても言及。「必ず育成していかなくてはいけないと考えている。しかし、アームが第二成長期に入る今、引退するのはつまらない。ただのおじいちゃんになってしまう」と現役続行の意向を示した。
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