はるやま、ハンガーや棚も“サステナブル”にこだわった「#サスビズプロジェクト」始動 業績回復の一手になるか(3/3 ページ)
はるやまが商事が「サステナブル」に着目した新たな取り組みをスタートさせた。商品だけでなく、販売資材までサステナブル素材を使用した「 TOKYO RUN SASTAINABLE BIZ (#サスビズ)」プロジェクトだ。
各社がサステナ商品を展開
国連貿易開発会議(UNCTAD)が、世界第2位の環境汚染産業と位置付けているファンション業界。コロナ禍で大きな影響を受けている紳士服業界でも環境に配慮した製品の開発が進められている。
「洋服の青山」を展開する青山商事では、世界的なサステナビリティ認証規格「エコテックス」の最高峰の認証ラベル「エコテックス メイドイングリーン」を取得したビジネスシャツを21年2月から展開。タグのQRコードを読み取ることで、どの国のどの工場でどのような素材が加工されたのか、生産に関わる全てのサプライチェーンを確認できるようにした。
また、AOKIも20年10月から、回収したペットボトルを原料とする東レの再生繊維「&+(アンドプラス)」を使用したワイシャツを発売している。
はるやま商事は、将来的に売り上げ全体の30%をサステナブル商品に置き換える方針で、4月後半にサスビズプロジェクトの第2弾として、再生素材を使用したポロシャツや靴、ソックスなどの展開を計画している。また、使われなくなった商品を回収し、素材として生まれ変わらせる仕組みも検討しているという。
はるやまホールディングスが21年11月12日に発表した22年3月期第2四半期(21年4〜9月)決算は、純損益が35億2800万円の赤字(前年同期は25億4400万円の赤字)だった。外出自粛や臨時休業、営業時間短縮などが影響した。
新たに打ち出す“サスビズ”は、ビジネスウェアの新しいスタンダードとなるだろうか。
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