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「自律的に働く」には、「5+3=●」と「○+○=8」で考える:答えは無限にあり(3/5 ページ)
仕事現場では多くの人が「自律が大事だ」「キャリア自律しなくてはいけない」とよく口にします。しかし「自律|自律的に働く」がどういう状態であるのか、ましてや「自律」を育むことがどういうことなのかを明解にとらえ、発信しようとしてきませんでした。本稿ではその「自律」をある角度からながめてみます。
「開いた業務」=答えは無限にあり、それを自分でつくり出す
次に、上司から「○+○=8」を考えてほしいと頼まれる仕事があります。
右辺の「8」は与えられた目標ととらえてください。その目標に対し、どうやれば達成できるかを考える仕事です。「8」を成り立たせる左辺の組み合わせはいろいろあるでしょう。それを自分なりに根拠をもって創造するのです。
これは「半分開いた業務」というべきものです。この種の仕事ではそれを行う人のやり方や創意工夫によって個性が出ます。これができる状態を「半自律」とみます。
そして最後に「○+○=○」の仕事です。
まず右辺の設定。自分の担当仕事において、あるいは自分のキャリアにおいて課題は何か、挑戦すべきことは何か、どんな目標を定めるのがよいかを考える。
次に左辺。課題を解決し、挑戦を乗り越え、目標を達成するための方法・プロセスは何が適当かを考える。そしてその実行。
そのように右辺も左辺も完全に「開ききった業務」を自分で取り仕切ることができるようになる。これこそが「自律」の仕事です。自律の仕事には、創造性はもちろん、時代をみる目や課題を発見する力、目標を設定するセンスや意志、そして必要に応じてプロセスを修正していく柔軟性や機動力が必要になります。
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