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「自律的に働く」には、「5+3=●」と「○+○=8」で考える:答えは無限にあり(2/5 ページ)
仕事現場では多くの人が「自律が大事だ」「キャリア自律しなくてはいけない」とよく口にします。しかし「自律|自律的に働く」がどういう状態であるのか、ましてや「自律」を育むことがどういうことなのかを明解にとらえ、発信しようとしてきませんでした。本稿ではその「自律」をある角度からながめてみます。
「閉じた業務」=答えがある作業を着実にやる
さて、この3つの演算式をふだん職場で行っている仕事に当てはめて考えてみます。
まず、職場では「5+3はいくつ?」「3+4はいくつ?」「2+9はいくつ? きちんと計算して答えを出しなさい」のような業務があります。定型業務と言われる仕事がそのひとつです。求められる答えがあらかじめ決まっていて、任される者はその作業を処理する能力(ここでは足し算という演算技能)をきちんと覚えなくてはなりません。
この種の仕事は誰がやっても同じ答えになりますから、いわば「閉じた業務」と言っていいでしょう。「閉じた業務」において創造性はあまり必要ありません。ともかく正確に、効率よく、根気を持って1つ1つこなしていくのが「よい作業者」です。
そうして「この作業はもうあなたに任せても大丈夫ですね」と言われるようになる。これが仕事をするうえでの「自立」ということです。
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