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“1本で3役”のペンが30万本以上売れた! なぜ開発したの?:あの会社のこの商品(4/6 ページ)
ノートや手帳をデコレーションしようと思ったら、使いたい色のペンをそろえなければいけない。サンスター文具の「twiink」は1本で2色使えるが、2色同時に使って2色線を引くことができる。何ともユニークなペンはなぜ、開発されたのであろうか?
譲れなかった透明キャップの採用
軸のデザインも手間がかかったところだった。軸は白軸に使える2色の細線を模様として配したが、当初は使える2色で2トーンカラーにするといったアイデアもあった。検討したのは全部で3パターンほどと多くないが、現在のデザインに決まったのは、2色線が視覚的に伝わることにあった。
デザインで一番こだわったところは、透明なキャップの採用だった。その理由を大杉氏は次のように話す。
「ユーザーの中にはキャップの裏にインクがつくのを嫌う人がいることから、社内からインクで汚れても見えないようにキャップは色付きにしてほしいと要望されました。しかし、キャップを透明にしないと、一番の特徴であるペン先を店頭で見せることができません。透明なキャップを使うことだけは譲れませんでした」
透明キャップの採用にこだわったからといって、キャップがインクで汚れても構わないと思っていたわけではない。万が一インクで汚れてしまっても目立たないようにするため、軸の一部をグレーにすることにした。「原案では軸は全部白でしたが、インクで汚れても目立たなくなるように、キャップで覆われるところは白からグレーに変えました」と大杉氏は明かす。
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