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「ローソンがキャンプ市場に参入」の噂が、飛び交い続けるワケ:スピン経済の歩き方(1/7 ページ)
今、空前の「キャンプブーム」が訪れているが、愛好家の間でまことしやかなうわさが飛び交っている。「ローソンがキャンプ市場に参入」だ。もちろん、同社はそのようなことを発表していないが、「ひょっとしたら実現するかも」と感じさせられる動きがある。どういうことかというと……。
今、空前の「キャンプブーム」が訪れている。
……と言っても、われわれ一般庶民のレジャーの話ではない。多種多様な企業が「キャンプ市場」に商機を見出して続々と参入をし、さながらブームのような様相を呈しているのだ。
まず筆頭は、ワークマンだ。もともとアウトドアウェアつながりで20前後のキャンプ用品を取り扱っていたが、それをこのタイミングで一気に130アイテムまで拡大、「キャンプに本格参入」と注目を集めている。
また、無印良品も2020年から一部店舗で、有名アウトドアブランドのグッズや無印オリジナルのキャンプ用品をそろえた「MUJI CAMP TOOLS」という売り場を展開している。もともと無印良品は群馬県の嬬恋村(つまごいむら)などでキャンプ場を経営しているので、このままテントや寝袋という本格的キャンプグッズの展開もあるのではないかと囁(ささや)かれている。
さらに、キャンプギア以上にプレイヤーがバラエティに富んでいるのが、グランピングだ。グランピング協会によれば、22年に開業予定のグランピング施設は全国で過去最多の200施設以上で、その中には、介護業、建設業、飲食店、食品製造業などの異業種も多くいるという。
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