「ローソンがキャンプ市場に参入」の噂が、飛び交い続けるワケ:スピン経済の歩き方(2/7 ページ)
今、空前の「キャンプブーム」が訪れているが、愛好家の間でまことしやかなうわさが飛び交っている。「ローソンがキャンプ市場に参入」だ。もちろん、同社はそのようなことを発表していないが、「ひょっとしたら実現するかも」と感じさせられる動きがある。どういうことかというと……。
キャンプ愛好家が注目する企業
さて、そんな風に「キャンプ市場への異業種参入ブーム」が盛り上がれば当然、「次はどこ?」という予想合戦が繰り広げられるのが常だが、一部キャンプ愛好家の間では、ある意外な大手企業の名前が挙がっている。
それは、ローソンだ。
もちろん、これまで同社はオフィシャルにそんな類の話は一切していない。にもかかわらず、一部キャンプ愛好家の間では、そう遠くない未来、ローソンのコンビニ店内に、オリジナルのキャンプグッズやキャンプ専用の食材などのコーナーができるのではないか、とさながら「都市伝説」のように囁かれ続けているのだ。
なぜこんなことになったのかというと、きっかけは「ライター」である。
20年夏、キャンプ愛好家の間に「ローソンにSOTOのスライドガストーチと激似のライターがびっくりするくらい安く売っている」という情報がかけめぐった。
「SOTOのスライドガストーチ」というのは、アウトドア製品を多数扱っている新富士バーナー社が販売している「小型強力耐風バーナー」である。100円ライターをひとまわり大きくしたくらいのサイズながら1300度の炎が出て、しかもその火口が7.5センチもニュッと伸びるので、風が強い日の焚き火の火起こしや、ランタン、コンロの着火などで大活躍して、キャンプやアウトドア好きの方から絶大な信頼を寄せられている。
そんな「キャンパーの定番ギア」に激似と話題になったのが、「伸長式バーナーライター」。見た目は非常によく似ていて、1300度という火炎温度、さらに「火口が伸びる」という特徴も同じである。といっても怪しいパクリ品ではない。1960年設立の老舗ライターメーカー、東京パイプが20年に立ち上げたアウトドアライン「F+Plus」の製品である。
ただ、2つの製品が決定的に違うのはその価格である。「SOTOのスライドガストーチ」はアマゾンで2310円(2月28日現在)で売られているが、ローソンの伸長式バーナーライターは550円。似たデザイン、同じスペックなのに4分の1程度なのだ。
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