2015年7月27日以前の記事
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仮眠室やシャワー室も実験会場 ワークスペース「point 0 marunouchi」で分かったことオフィス探訪(point0後編)(2/4 ページ)

コロナ禍で、ビジネスパーソンの働き方は大きく変わり、今やテレワークが当たり前の世界になった。そのなかでも、point0社が運営する「point 0 marunouchi」は、各企業が常に実証実験を行っている新しいコワーキングスペースだ。

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フォンブースやミーティングルームにもこだわりが

 企業が入室しているシェアオフィスのスペース。これは、プロジェクトに参画していなくても使用可能だ。利用料金は部屋の大きさや、日当たりの良さなどで変わる。法人単位や部署単位など、契約する形は会社ごとにさまざま。

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シェアオフィススペース(point 0提供)

 ミーティングルームも複数完備しているが、全てガラス張りなのが特徴だ。ガラス張りにした理由を石原社長に聞くと、「誰と誰が話しているかが分かるため、終わった後に話をすぐに聞きにいける。もし、自社が参加できる内容であれば、また新たなイノベーションが起こる。そうしたことを期待してこの仕様にした。各企業の協創を促したい」とのこと。

 実証実験を各企業が単体で行うだけでなく、連携して行うことで新たな価値の創出を目指している。

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ミーティングルームは全室コンセプトが異なる(point 0提供)

 フォンブースには、ブース間の会話漏れを軽減する独自の自然音マスキングシステムを導入している。これも実証実験の一つで、TOAが担当している。

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フォンブースの写真(公式Webサイトより)

 フォンブースの実験は20年2月1日〜21年6月30日に実施。利用者アンケートで、8割強が「マスキングがあった方が良い」と答えたという。漏れ聞こえてくる内容が認識できるか」と尋ねた項目では、92%が「聞こえない」もしくは「聞こえるが認識でない」と回答。マスキングの効果・利便性が保たれる結果が得られた。

 一方で、アンケート結果からは、「音源の好み」「適切と感じる音量」など、“音”に対する価値に個人差が大きく表れることも判明。TOAでは今後、よりパーソナルな価値にも対応できる事業の実現を目指すという。

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検証の結果、スピーカーの種別も快適性に影響を与えることが判明している

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