学生の約70%が「金融について学びたい」 身に付けたい知識は?:資産形成の多くが「定期預金」
マネックス証券のスマートフォン向け投資サービス「ferci(フェルシー)」では、17〜19歳の男女学生572人を対象に「お金と資産形成への意識調査」を実施した。調査からは、すでに資産形成を始めている学生は2割弱にすぎず、約70%の学生が金融について学びたがっていることが分かった。
スマートフォン向け投資サービス「ferci(フェルシー)」を運営するマネックス証券は、「お金と資産形成への意識調査」を実施した。調査からは、すでに資産形成を始めている学生は2割弱にすぎず、約70%の学生が金融について学びたがっていることが分かった。
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられる。18歳以上なら、クレジットカードや携帯電話の契約、証券取引口座の開設時などに親権者の同意が必要なくなるわけだ。これに合わせ、22年4月からは高校の授業に「金融商品による資産形成」が盛り込まれることになった。
ところが、高校で金融教育が始まることを知っている学生は28.3%。資産形成や家計管理について学んだことある学生は19.6%にとどまる。一方で、資産形成が必要だと考えている学生は75.7%(433人)に上り、そのうちの55.2%が「将来に対する不安があるから」、53.6%が「お金に関する勉強になるから」と答えている(複数回答)。
すでに何らかの資産形成に取り組んでいる学生も全体の21.3%(122人)いるものの、そのうちの53.3%が「定期預金」というのが現状だ。ちなみに22年3月現在、みずほ、三井住友、三菱UFJといったメガバンクの定期預金の年利は0.002%となっており、100万円を預け入れても年間20円ほどの利息しか受け取れないのが現状だ。
まだ資産形成を始めていない学生は78.7%(450人)おり、その理由として、49.3%が「何から始めたら良いか分からない」と答えた。
学生の金融教育への要望は強く、全体では69.2%が「機会があれば金融について学んでみたい」と回答。学びたい内容として最も多かったのは「将来の資産計画の立て方」(58.1%)だった。2位以下は「日常のお金の管理」(55.6%)、「株式投資のやり方」(55.1%)、「資産形成のやり方」(49.0%)と続いた(複数回答)。
調査は2月25〜28日にインターネットで実施した。調査対象は全国17〜19歳の男女572人。
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