「鉄道で都心へ休日お出かけ」大幅減 変動料金制は賛成6割:新たな鉄道サービスの形とは
CCCマーケティング総合研究所(東京都渋谷区)は、都心部に暮らす男女約1000人を対象に「鉄道・交通に関する調査」を実施した。その結果、休日に鉄道を使って都心部へ出かける人が大幅に減少している実態が明らかになった。
消費トレンドなど生活者の意識調査を手掛けるCCCマーケティング総合研究所(東京都渋谷区)は、都心部に暮らす男女約1000人を対象に「鉄道・交通に関する調査」を実施した。その結果、休日に鉄道を使って都心部へ出かける利用者が大幅に減少している実態が明らかになった。
調査は、都心部に通勤する鉄道利用者の変化を把握することが目的。東京および大阪の都心部まで鉄道で60分圏内の場所に住み、かつ都心部へ鉄道で通勤している男女1001人を対象に、2月17〜22日にかけて、インターネットによるアンケート調査を行った。
まず、休日の外出10回のうち、鉄道で「都心部(ターミナル駅)」「近場の街」に行く回数を質問。その結果、東京圏60分以内の居住者では、都心部に行く回数が新型コロナウイルス流行前の1.9回から、流行後は1.1回へと落ち込んでいることが分かった。また、近場の街よりも、都心部に行く回数の方が大きく落ち込んでいることも判明。多くの人が、休日を近場で過ごす傾向が強まっていることが明らかになった。
曜日や時間帯で運賃が変わる「ダイナミックプライシング」(変動料金制)の鉄道への導入の賛否について尋ねたところ、東京圏居住者の約6割が賛成、大阪圏居住者も6割弱が賛成していることが分かった。一方で、反対派も東京・大阪のいずれでも4割程度と一定数いることが分かった。
鉄道各社には、変化していく生活様式に見合った新たな鉄道サービスの提供が、今後一層求められそうだ。
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