ローソン、コーヒーリユースカップの提供実験開始 丸の内・渋谷エリア4店舗:スタバも21年11月から実験的に導入
ローソンは繰り返し利用できるリユースカップの提供実験に参画する。利用者は商品が10円引きになり、対象店舗ならどこでも返却可能。プラ削減の一環。
ローソンは「MACHI cafe(マチカフェ)」商品で、繰り返し利用できるリユースカップの提供実験に参画すると発表した。プラスチック削減に向けた取り組みの1つで、東京・丸の内、渋谷エリアの4店舗で実施する。期間は4月4日〜7月31日。
電子部品メーカーのNISSHAやNECソリューションイノベータが手掛ける、持ち帰り容器のシェアリングサービス「Re&Go(リーアンドゴー)」を活用する。カップの利用や返却は全てLINE内のリーアンドゴーのアカウント上で行う。
LINE上で「容器を借りる」を選択し、リユースカップのQRコードをスキャンするとカップを受け取れるようにした。
利用者には対象商品を10円値引きする。返却時は「容器を返却」を選択し、店舗にあるQRコードを読み込めば完了となる。利用者はリユースカップを、対象店舗であればどこにでも返却できる。21年11月からスターバックスが同様に実証実験を開始しており、ローソンで受け取ったリユースカップをスターバックスで返却することも可能。
同社は環境目標「Lawson Blue Challenge 2050!」を策定しており、30年までにプラスチック製レジ袋100%削減や、50年までに同社オリジナル商品の容器包装全てで環境配慮型素材を使用することを目指している。マチカフェではアイスカップを紙製に変えたり、タンブラー利用時に10円引きを実施したりとプラ削減に向けて取り組みを強化してきた。
商品本部商品サポート部の藤岡拓也氏は「実証実験を通じて必要なリユースカップの数やコストなどを見極めていく。今後同様の取り組みを拡げ、環境への貢献と利便性を高めていきたい」とコメントした。
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