横断歩道の一時停止率、岡山県がワースト1位 自動車会社がPR動画を制作:汚名返上へ
横断歩道で一時停止する車の割合が岡山県は全国ワースト1位――。そんな汚名を返上しようと、岡山市の自動車販売会社、岡山トヨペットは4月6日、PR動画を作成し、公開した。
横断歩道で一時停止する車の割合が岡山県は全国ワースト1位――。そんな汚名を返上しようと、岡山市の自動車販売会社、岡山トヨペットは4月6日、PR動画「止まろう岡山」を制作し、公開した。
2021年に一般社団法人日本自動車連盟(JAF)が公表した調査によると、岡山県で歩行者が横断歩道を渡ろうとする場面で一時停止した車の割合は10.3%にとどまり、全国最下位だった。県では「岡山ルール」という独自の交通マナーが問題視されており、16年にJAFが公表した調査結果では「方向指示器(ウインカー)を出さずに車線変更や右左折する車が多い」と感じている県民は当時91%に上った。
同社は、県民の意識改革を目的に、毎年、春の全国交通安全運動期間に合わせ、交通事故ZEROプロジェクトを実施。9回目となる今回は、昨年に続き「信号機のない横断歩道での車の一時停止」を啓発する動画を制作した。
動画は自動車教習所が舞台。都道府県が記載されたゼッケンを身に着けた選手たちがゴールに向かって走っている。終盤、選手らがラストスパートをかける中、ゴール目前で横断歩道を渡ろうと手を挙げる女の子が見える。選手らは横断歩道前で立ち止まるが、岡山県のゼッケンを着けた選手だけが止まらず駆け抜けてしまう――という内容だ。
同社は動画について「運転に慣れ慢心してしまいがちな運転者に、免許を取り立ての頃の気持ちを思い出してほしいと自動車教習所を舞台にした」と説明。動画を通じて「県民の意識改革を促す契機を醸成していきたい」としている。
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