コラム
1on1は「今のやり方が正解」と考える上司、疲弊する部下 両者の溝は、なぜ生まれるのか:ヒントは「北風と太陽」(1/3 ページ)
「投げかけた質問に、部下が全部答えてくれた」「部下の話をしっかり聴けた」――終わったばかりの1on1ミーティングを振り返り、こうした理由で満足を覚えたことはないだろうか。ドキッとした上司の皆さんは、自己評価の高さに反して、実は「効果的な1on1」を実施できていない可能性がある。
「投げかけた質問に、部下が全部答えてくれた」「部下の話をしっかり聴けた」――終わったばかりの1on1ミーティングを振り返り、こうした理由で満足を覚えたことはないだろうか。ドキッとした上司の皆さんは、自己評価の高さに反して、実は「効果的な1on1」を実施できていない可能性がある。
上司がいくつか質問を投げかけ、部下の回答を傾聴する時間を長く取る。一見すると理想的な1on1のようだが、村田製作所IoT事業推進部 データソリューション企画開発課の前田頼宣氏はこの「1on1の定説」に疑問を呈する。
前田氏は1on1ツール『NAONA 1on1』(ナオナ ワンオンワン)を開発する過程で、こうした「理想的な1on1」とされる状態において、実は必ずしも部下の満足度は高くないことを発見したという。
一見すると「理想的な1on1」だが、何がまずい?
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