リスキリング、20代の8割が希望 獲得したいスキル1位は?:マーケティングやAI知識が上位
新卒採用サイトなどを運営する学情は、20代の仕事観について調査を実施した。その結果、20代の8割がリスキリングに取り組みたいと思っていることが判明した。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
新卒採用サイトなどを運営する学情は、コロナ禍でのテレワークの実施やDXの加速によりリスキリング(学び直し)への関心が高まっていることを受け、20代の仕事観について調査を実施した。その結果、20代の8割がリスキリングに取り組みたいと思っていることが判明。身に付けたいスキルは「プログラミングスキル」が最多であることが分かった。
リスキリングとは、働き方の変化によって、今後新たに発生する業務で役立つスキルや知識の習得を目的に勉強することをいう。
リスキリングに取り組みたいと思うか尋ねてみると、「取り組みたい」「どちらかと言うと取り組みたい」と回答した人が合わせて80.1%いることが分かった。「スキルや知識を身に付けてより高度な仕事をしたい」や、「スキルを習得し、自身の選択肢を広げたい」など、スキルの習得によりキャリアアップの機会を得たり、キャリアの幅を広げたりしたいという意見が挙がった。
また、リスキリングで身に付けたいスキルについて尋ねてみると「プログラミングスキル」が56.6%で最多となり、次いで「マーケティングスキル」(54.3%)、「IT・DX・AI関連スキル」(54.3%)となった。
リスキリングの際に活用したいものを聞いてみると、「社内の研修制度」が84.4%で最多となった。次いで「書籍・テキスト」「社外の研修・スクール(オンライン受講)」(60.7%)となった。「社内の研修だと、業務に直接結びつけることができそう」「社内の研修だと、習得したスキルや知識をすぐに業務にいかすことができそう」などの声が挙がった。
調査は、20代専門転職サイト「Re就活」へのサイト訪問者216人を対象に、Webアンケートで実施した。調査期間は3月18〜25日。
関連記事
- デジタル化したい業務1位「文書管理」 DX課題は「従業員のリテラシー不足」が最多
総務専門誌「月刊総務」を発行する月刊総務(東京都千代田区)は、全国の総務担当者を対象に「DXに関する調査」を実施した。 - キッコーマン「密封ボトル」しょうゆ、使い切る裏ワザとは 「ピー」の音に隠された”企業努力”に迫る
キッコーマンのしょうゆ「いつでも新鮮」シリーズ。残り少なくなったしょうゆをボトルから絞り出すことができず、泣く泣く捨てるという利用者の声がSNSで話題に。どうすれば使い切れるのか。 - 「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」家具大手ぬいぐるみ なぜ人気?
「イケアのサメ」に「ニトリのネコ」――。大手家具メーカーの”看板商品”とも言えるぬいぐるみの人気のわけを探る。 - ウクライナが日本に求めるSAR衛星データとは? 雲に覆われた地表も丸裸にする技術に迫る
ウクライナがロシア軍の動向把握を目的に、日本に人工衛星のデータ提供を求めていることが分かった。日本に要請したとされるのが、夜間や悪天候でも地表を観測できる「合成開口レーダー(SAR)」という技術を生かした衛星データだが、一体、どのような技術なのだろうか。 - 台湾の果物「アテモヤ」は日本で商機をつかめるか 越えるべきハードルは?
台湾の「アテモヤ」という果物が2021年末から、日本に輸入されている。マンゴーを凌ぐ高級フルーツとして知られ、別名「森のアイスクリーム」とも称される。21年9月、中国による突然の「輸入禁止」措置を受け、台湾は急きょ、官民連携で日本への販路開拓に乗り出した。果たして、日本市場で商機をつかめるのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.