2015年7月27日以前の記事
検索
連載

ドコモも参入の中古スマホ販売、各社あの手この手の保証やサポート房野麻子の「モバイルチェック」(2/3 ページ)

MM総研の調査によると、中古スマホ市場は右肩上がり。2020年度の中古スマホ販売台数は185万台、前年度比13.5%増で過去最高を記録したが、25年には販売台数が268万台に上る見込みだという。そんな中、NTTドコモは3月23日から、同社認定リユース品「docomo Certified」の取り扱いを開始した。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

自動車産業のような構造に

 このように、現在スマホは、キャリアの新品(メーカーの独自販売がある場合はメーカーの新品)、認定中古品を含むキャリアが扱う中古品、一般中古ショップが扱う中古品から選べるようになった。キャリアを正規ディーラーと考えれば、自動車産業と同じような市場構造だ。

 キャリアの認定中古スマホは今のところiPhoneのみで、ラインアップのバリエーションは少ないが、キャリアがチェックしたものという安心感がある。良品が安く買えるとなれば評価が高まり、購入する人も増えると考えられる。

 一方、一般の中古端末ショップもさまざまな安心を提供している。「にこスマ」を展開する伊藤忠商事グループのbelongは、ネットワーク利用制限がなく、SIMフリー、SIMロック解除済みで、すべてのグレードで画面や本体に割れや欠けがない“三つ星スマホ”のみを扱っている。自前の検査センターで詳細な機能検査と複数のソフトウェアを使ったデータ消去を実施し、バッテリー容量80%以上のものだけを販売している。


Belongが運営している「にこスマ」のサイト

 また、業界団体のリユースモバイル・ジャパンはガイドラインを策定し、中古端末の格付基準や端末内の利用者情報の処理方法などを規定している。ガイドラインに準拠している企業の認証制度もあり、店舗に認証マークを表示するなどして中古端末に対する不安払拭に努めている。


リユースモバイル・ジャパンのガイドラインに準拠している企業のショップには、認証マークが掲示される

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る