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マツダのラージPF、CX-60プロトタイプに乗る池田直渡「週刊モータージャーナル」(2/9 ページ)

長らく話題になってきたマツダのラージプラットフォームの頭出しとして、CX-60が発表になった。さらに、それに先駆けて、山口県美祢のマツダのテストコースで、プロトタイプモデルの試乗会が行われた。諸般の都合で、大事なことをいろいろ置き去りにしつつ、まずはインプレッションから書き始めなければならない。

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 そして、そのエンジニアリング達成のための背景技術だ。それはつまり開発の手法と、製品にするための生産技術の話である。エンジニアリングは効率的な達成手段がなければ絵に描いた餅にしかならない。開発手法としてはモデル化(MBD)の領域を広げ、製品レベルを引き上げながらコストダウンを実現していること。

 生産手法としては混流生産をさらに一歩推し進めて、マツダという企業の強靱化を狙っているということまで本当は網羅しなくてはいけない。

 そうやってエンジニアリングの現在形を確認した後で、マツダの未来を決めるであろうラージプラットフォームという「重要な次世代車両群」の頭出しであることを顧みれば、そこに織り込まれた将来発展性の話もしなくてはならない。いうまでもないが、マルチソリューションへの対応力の話である。BEVへの発展のみならずバイオ燃料や水素まで幅広くカバーした戦略製品が実現されている話をしなければならない。

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