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「高級食パン」ブームは本当に終了したのか? “大量閉店”騒動が隠した本当の姿:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/7 ページ)
「高級食パンのブームが去った」という報道が目立つ。SNSでは“大量閉店”の情報が飛び交う。最新の「高級食パン勢力図」から見えてきたものとは?
各チェーンの特徴
一本堂は、価格が500円を切る商品も多い。他の高級食パンが2斤を中心に1〜2種類を売っているのに対して、1斤が基本で種類も豊富。買いやすいのでもっと伸びるかと思われたが、微増(十数店増えただけ)にとどまった。
銀座に志かわは18年9月、東京・銀座に1号店をオープン。19年以降に店舗を急増させて100店を超えてきた。22年中に現在40都道府県にある店舗を全47都道府県にまで浸透させ、150店にまで伸ばすのを目標としている。23年中には200店舗を目指す。
今までに閉店した店は一つもなく、それも特筆するべきことだ。
運営会社である銀座仁志川・広報は、「弊社の水にこだわる高級食パンは、いつ・誰が・どこでつくっても同じ品質になるように、独自の研修システムを行ってきた。オープン後も、月に1回、全店舗の食パンを本部に集めて商品チェックしている。定期的に本部から各店舗に工房スタッフを派遣して、製造工程を確認する。さらには各店の工房にWebカメラも設置して24時間、本部からチェックしている」と、ブランドの維持に全力を挙げていることを強調した。
アルカリイオン水を使った和風テイストの食パンを開発するのに、2年かかったそうだ。新商品として、高級あん食パン「和加らすく」なども投入している。
オープン直後の勢いで行列ができているだけでなく、接客も含めて店舗の品質を維持していく作業に手間暇をかけているのが、これまで閉店がないという実績につながっている。
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