スープストックトーキョー、離乳食の販売を開始 一部店舗で無料提供しSNSで話題に:「食べるスープ」先駆けのこだわり
スープストックトーキョーはレトルトの離乳食シリーズ「あかちゃんがなんどもおかわりしたくなる離乳食」の販売を始めた。味わいや彩りにこだわり、一部店舗では無料提供も実施。子育て世代の負担軽減や、ギフト商品としての販路拡大も目指す。
スープ専門店を展開するスープストックトーキョー(東京都目黒区)は、レトルトの離乳食シリーズ「あかちゃんがなんどもおかわりしたくなる離乳食」の販売を始めた。味わいや彩りにこだわり、一部店舗では無料提供も実施。子育て世代の負担軽減や、ギフト商品としての販路拡大も目指す。
同社は2020年11月に離乳食の販売を始めたが、パッケージ内で固まり状になる商品が一部発見されたことから、21年2月から販売を一時停止。検査を重ね、安全性や食味に問題がないと確認できたため、販売再開に至った。
同社が年に1度開く全社員会議で、子どもを持つ社員がアイデアを発表し、商品化が決まったという離乳食。味わいや見た目、彩りのほか、特にこだわったというのは「米の粒が立つような食感」だ。開発担当者は「既製の離乳食は粥のように粘り気のある商品が多いため、ふっくらした米の離乳食を作りたかった」と話す。
パプリカやアスパラガスなど離乳食ではあまり使わない食材をあえて採用することで、赤ちゃんが「初めて食べられた」という体験を得られるような工夫も凝らしているという。
こだわりの商品を広く知ってもらおうと、同社は一部店舗で離乳食の無料提供も実施。SNSでは「もっと早く知りたかった」という声や、母親も夢中で食べた――という声も見られるなど話題になっている。4月13日現在、ラゾーナ川崎店、たまプラーザテラス店、キラリナ京王吉祥寺店、星が丘テラス店、アーバンドックららぽーと豊洲店、円山店――の6店舗で無料提供を実施しているという。
離乳食シリーズは、鶏肉と7種の野菜のミネストローネ、鶏肉とさつまいものおじや、北海道産とうもろこしのシチュー、鯛出汁とトマトのおじや――の全4種類。店頭販売価格は単品480円、4個入りセット2720円、8個入りセット4640円に設定している。
担当者は「赤ちゃんがちゃんと食事できるかどうかは母親にとっても不安。おいしく安全な離乳食で幸せな食卓を築く支えとなりたい」と話している。
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