ドトールコーヒーと学研教育みらいが協業して、コーヒーの香りがする粘土を開発した。コーヒー豆を粉砕する際に発生したチャフと呼ばれる薄皮と微粉を用いた粘土で、SDGsを意識した取り組みだ。
このコーヒー粘土をはじめとする6種類の粘土がセットになった「素材であそぼう!−感性くすぐる粘土はかせー」を、学研教育みらいの特約代理店が全国の幼稚園、保育所、こども園に向けて販売する。価格は8580円で、販売開始は2022年4月中旬の予定だ。
ドトールコーヒーは「香り豊かなコーヒー粘土を通じて、未来を担う子どもたちがより一層リサイクルやコーヒーという飲み物に、興味関心を持つきっかけになることを願っています」と発表している。
ドトールコーヒーの広報担当者は、2007年発刊の学研まんがでよくわかるシリーズ『コーヒーのひみつ』に同社が企画・制作協力をしたことが、両社の協業のきっかけになったと話す。「当社の工場では、本来廃棄しているチャフを何らかの形でリサイクルしたいと考えていました。現在は、肥料や堆肥(たいひ)に活用していますが、それに次ぐ形を探しており、今回粘土への活用を実験したところ、成功しました」
同担当者は、今回のコーヒー粘土は一般向けの商品化の構想はないというが、「今後も、廃棄物が資源になる可能性があれば、検討していきたいです」と、意気込みを述べた。
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