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イーロン・マスク氏、米ツイッターの筆頭株主ではなかった 米WSJの報道が話題
米ツイッターに買収を提案している、米スペースXとテスラのイーロン・マスクCEO。そのマスク氏が実はツイッターの筆頭株主ではなかったとする、米経済紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)の報道が注目を集めている。
米ツイッターに買収を提案している、米スペースXとテスラのイーロン・マスクCEO。そんなマスク氏が実はツイッターの筆頭株主ではなかったとする、米経済紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)の報道が注目を集めている。同紙の報道によると、筆頭株主は資産運用大手ヴァンガードグループだという。
WSJが米証券取引委員会(SEC)の資料を元にした記事によると、同社は4月8日、ツイッター株式の8240万株を取得。これは全株式の10.3%に相当し、保有株の価値は37億8000万ドル(約4760億円)に及ぶという。WSJは21年末時点で、同社は8.4%・6720万株を保有していたと報道している。
マスク氏が4月4日に提出したSECへの文書には、当初9.2%(7348万6938株)を保有していると記載されていた。ツイッターのパラグ・アグラワルCEOもマスク氏について自身の公式Twitterアカウントで「最大の株主」と投稿していたため、マスク氏が筆頭株主とみられていた。
だが、14日に公開した文書では9.1%(7311万5038株)と、保有株式の割合が減少していた。
マスク氏は14日に、「言論の自由が必要」としてツイッターに総額5兆円規模での買収提案を持ち掛けている。代表的な株主の一人であるサウジ王子がその提案を拒否する中、筆頭株主の座からも陥落していたマスク氏。今後の動向に注目が集まりそうだ。
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