#あれ実は私なんです──QRコードの開発秘話と、その知られざる実力とは:仕事に役立つ企業トリビア(1/2 ページ)
Twitterで、デンソーウェーブの公式アカウントが「#あれ実は私なんです」「QRコードを開発しました。」とツイートをし、話題になっている。毎日のように見かけるQRコードの開発秘話や、意外と知らない活用用途とは? 担当者に話を聞いた。
連載:仕事に役立つ企業トリビア
「知られざる本社所在地」「手掛けている意外なビジネス」「ロゴマークに込めた真意」「名物社長の経歴」――ビジネスを楽しくする企業トリビアを紹介していく。
「#あれ実は私なんです」──Twitter上で、このタグをつけて自身の知られざる功績などを発表することが流行している。
過去に人気を博したCDのジャケットに写っている赤ちゃん、有名作品の手書きロゴを書いたデザイナー、ゲームや玩具の開発者など、この数日間で多くの人が思い思いの「#あれ実は私なんです」を発信した。
そんな中、デンソーウェーブの公式アカウントが「#あれ実は私なんです」「QRコードを開発しました。」とツイート。約5万件のいいねと、9000件以上のリツイートを獲得している(4月15日午後6時30分時点)。そんなQRコードの開発秘話や、意外と知らない活用用途などを担当者に聞いた。
QRコードの開発秘話とは?
QRコードが開発されたのは1994年のことだ。デンソーウェーブの広報担当者は「当時デンソーは自動車の部品を作るメーカーとして、バーコードで製品を管理していました。しかし、製品が増えバーコードでは情報が扱いきれなくなったため、QRコードを開発しました」と説明する。
それまでも2次元コードは存在していたが、QRコードの強みは読み取りの早さだ。「従来のものは、読み取りに時間がかかりました。それでは実運用が難しかったため、早く読み込めるようにすることが開発のポイントでした。(QRコードでは)隅に3つある四角いマークが、素早い読み取りを可能にしています」
同社はその後、QRコードの特許を取得したものの権利を行使せず、技術を広く一般に活用できるようにした。そのため、さまざまなシーンで活用されるようになったという。
「QRコードの活用は、コンタクトレンズの製品管理や、文房具のカタログなどで広がっていきました。爆発的に広がったのは、携帯電話にカメラの機能が付くようになったことがきっかけです」(同担当者)
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