アクセンチュア、「生娘をシャブ漬け戦略」発言の吉野家元常務との顧問契約解除 「誠に遺憾」
アクセンチュアは、不適切発言したとして吉野家の常務取締役を解任された、伊東正明氏との契約を解除したと発表した。同社は2021年7月から伊東氏をマーケティング分野の社外アドバイザー(顧問)に起用していた。
アクセンチュアは4月19日、不適切発言をしたとして吉野家の常務取締役を解任された、伊東正明氏との契約を解除したと発表した。同社は2021年7月から伊東氏をマーケティング分野の社外アドバイザー(顧問)に起用していた。
伊東氏は4月16日の早稲田大学の社会人向け講座「デジタル時代のマーケティング総合講座」(計29回、受講料38万5000円)で、若手女性向けの自社戦略を「生娘をシャブ漬け戦略」と表現したことが問題視されている。
講座受講者とみられる人物のSNS投稿によると、伊東氏は他にも「田舎から出てきた右も左も分からない若い女の子を無垢・生娘な内に牛丼中毒にする。男に高い飯を奢って貰えるようになれば、絶対に食べない」などと発言したことも明らかになっており、吉野家も同様の趣旨の発言があったことを認めている。
アクセンチュアは自社の公式Webサイトで伊東氏の発言について「誠に遺憾であり、到底許容できるものではない」とコメント。「当社では、インクルージョン&ダイバーシティーを推進し、あらゆる人に平等な機会を提供するという確固たるコミットメントを掲げている。(不適切発言発覚で)同氏が代表を務める会社との契約を直ちに解約した」としている。
伊東氏の発言を巡っては、各方面で批判が集まり、19日には吉野家ホールディングスと子会社の吉野家が伊東氏を執行役員と常務取締役の職から解任すると発表したほか、講座主催者の早稲田大学も謝罪するとともに、公式Webサイトに掲載していた講座の講師陣一覧から伊東氏の顔写真と名前を削除した。
同日からは吉野家が「親子丼」の販売を全国の店舗で始めたものの、一連の問題を踏まえ、タレントの藤田ニコルさんを起用したテレビCMの放映とメディア向けの発表会を中止するなどPR活動を自粛している。
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