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「ららぽーと福岡」オープンの衝撃 ショッピングセンター飽和の時代、勝算は?勝ち組の研究(4/5 ページ)

2022年4月、ショッピングセンター(SC)業界の雄「ららぽーと」が福岡に出店した。SCは飽和しているといわれている。どこに商機を見い出しているのか、現地で分かったこととは?

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(2)新しい体験を売るテナントが出店条件

 ららぽーと福岡では、さまざまな「体験」を売りにしたテナントを導入しています。新たな体験提案ができないとテナントとして選ばれないという事前の出店条件もありました。その結果、各テナントはさまざまな「新体験提案型売り場」を開発しオープンさせています。筆者の注目する新体験型店舗を紹介します。

  • Market351

 グローサラント業態のスーパー「MARKET351」は、1階の顔となるテナントです。グロサリー+レストランをあわせた造語のグローサラントを売りにしたスーパーです。飲食もできるスーパーがこれからの当たり前になるかもしれません。


グローサラント業態のスーパー「MARKET351」
  • うなぎの寝床

 九州ちくごのアンテナショップとして12年に作られた地域商社の新店舗。九州各地の地域文化を中心に、全国のいいものを発信するローカル文化のセレクトショップです。


九州ちくごのアンテナショップ「うなぎの寝床」
  • PetPlus

 生体とペットロボの共生をめざし、店頭に生体とペット型ロボット『LOVOT(ラボット)』のコーナーを設置し、一緒に展示しています。これにトリミングサロン、物販も付加してデジタルサイネージを取り入れた日本初のトータルPetTech店舗です。


生体とペットロボの共生をめざす「PetPlus」
  • BAYCREW’S STORE

 グループブランドを立地や顧客層にあわせて複数組み合わせて一つの店舗を作るという新業態。九州地区初出店。


九州地区初出店の「BAYCREW’S STORE」
  • グランダイニング

 九州地区最大規模となる1450席のフードコート。九州地区の繁盛店も多数出店し、ららぽーと福岡の目玉の一つです。通常のフードコートより一つひとつの店舗が大きく、席もゆったりと座れるのが特徴。


九州地区最大規模となる1450席のフードコート「グランダイニング」

 以上の店舗は一例ですが、新たな体験を提案している店舗がそろっているという点で、今回のららぽーとのテナント構成は注目に値します。

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