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Slack越えの最速成長、グローバル人材市場を変革するSaaS企業ディールとは(4/6 ページ)

海外進出を目指す企業や、国外の高度人材を必要とする企業にとって、海外での人材雇用はこれまで大きな障壁となっていた。こうした手間のかかる一連の労務管理を、1つのプラットフォーム上で完結させるスタートアップが現れた。グローバル人材の労務管理SaaSを提供する米国発のディール(Deel)だ。

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Slackをしのぎ、20か月でARR100ミリオンドル到達

 ディールはa16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)やYコンビネーター、ソーゾーベンチャーズなど世界でも名高いベンチャーキャピタルから出資を受けている。21年10月のシリーズDの未上場資金調達ラウンドでは4億2500万ドル(約482億円)を調達し、企業価値評価額は55億ドル(約6247億円)といった破格の値付けがなされている。

 このハイバリュエーションの要因は複数挙げられるが、同社の売上成長スピードの影響が最も大きい。先日、以下のディール社公式Twitterの投稿が、国内のSaaSスタートアップ関係者の間で話題になった。

 このグラフは元々、米国のトップベンチャーキャピタルであるベッセマー・ベンチャーパートナーズ(Bessemer Venture Partners)が公開したレポート内で、SaaS企業がARR100millionドルに到達するまでの成長スピードを表したものだ。そこにディールが描き加えた曲線はほぼ垂直に立ち上がり、この大台に到るまでに要した期間はわずか20カ月となっている。

 フリーミアムモデルとバイラル効果によって急成長を果たしたPLG(Product-Led Growth)モデルを採用するSlackでも、ARR100ミリオンドルまでに3年以上かかっていることから、グローバルでも破格な成長であることが伺える。

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