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消費者庁、「DYM就職」を水増し広告で行政処分 “就職率96%”うたうも実際は15%:景品表示法に違反(2/2 ページ)
消費者庁は就職支援サービスの就職実績を水増しした広告を使い、景品表示法に違反していたなどとして、再発防止を求めDYMに措置命令を出したと発表した。同社のサービスでは就職率96%を謳っていたが、実際の2021年度就職率は15%程度だった。
他にも、人材派遣会社から企業への派遣業務はないような表示や、書類選考なしで全企業の採用面接を受けられるかのような表示、就職マッチングイベント「Meets Company」参加企業数の水増し(実際の参加企業数は1割未満)や保有する求人件数の水増し(「取扱企業数2500 社」とするも実際は2000社以下)も確認されるなど、複数の違反ケースが判明している。
景品表示法は「実際のものよりも著しく優良であると示す表示」などを禁止している。消費者庁からの処分に対し、DYMは「消費者庁からの指摘がある以前から各表示を是正していた」と強調した上で「このような事態を招いてしまいましたことを深くお詫び申し上げる。今回の措置命令を真摯に受け止め、今後このようなことが起きないよう、広告表示における社内審査体制を見直し、再発防止と信頼回復に努める」としている。
DYMはフリーランス向けのWebコンサルティング事業などを手掛けるStockSun(東京都新宿区)の株本祐己社長らとともに、就活情報を発信するYouTubeチャンネル「内定チャンネル」などを運営している。
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