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吉野家は、飽和する国内市場でなぜ郊外と女性に目をつけたのか?妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(7/7 ページ)

今回取り上げるのは吉野家ホールディングスです。牛丼チェーンの吉野家を中心に展開していて、それ以外にも大きなチェーンでははなまるうどんもこの吉野家グループの企業です。最近は本業以外の部分でも話題になることが多い吉野家ですが、今回はそんな吉野家の現状と今後について考えていきましょう。

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コロナからの回復でプラス、物価高と助成金がマイナス

 ということで吉野家HDでは、コロナの影響は残りつつも営業利益ベースでも黒字を維持できる水準まで回復しています。時短協力金などの助成金の影響もあり、経常利益、純利益ベースではコロナ前を大きく上回る水準となっています。

 そしてテークアウトなどの少ない、はなまるうどんの業績の落ち込みが大きくなっていました。今後は経済正常化の中ではなまるうどんの業績回復は進むでしょうから、その影響で営業利益ベースでの業績回復がさらに進みそうです。

 一方で原材料費高騰による粗利率の悪化、助成金の影響がなくなることによる経常利益、純利益の悪化は起きてくると予測します。

筆者プロフィール:妄想する決算

決算は現場にある1次情報とメディアで出てくる2次情報の中間1.5次情報です。周りと違った現場により近い情報が得られる経済ニュースでもあります。上場企業に詳しくなりながら、決算書も読めるようになっていく連載です。

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