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マクドナルドのテークアウト/デリバリー成功の要因はどこにあった? 絶好調で時短協力金も辞退 妄想する決算「決算書で分かる日本経済」(1/6 ページ)

決算書で分かる日本経済の動向ということで、4回連続で飲食企業4社の決算を取り上げて、日本の飲食企業の現状を見ていきます。今回取り上げるのは日本マクドナルドホールディングス、ハンバーガーチェーンのマクドナルドの国内展開をしている企業です。

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 決算書で分かる日本経済の動向ということで、4回連続で飲食企業4社の決算を取り上げて、日本の飲食企業の現状を見ていきます。

 決算書といえば投資やビジネスといった視点で見るイメージがあると思いますが、より一次情報に近い経済ニュースとしてとらえることも可能ですので、そういった視点で取り上げていきます。

 サイゼリヤ、吉野家、コメダ珈琲に続き、今回取り上げるのは日本マクドナルドホールディングス(マクドナルドHD)です。もちろんハンバーガーチェーンのマクドナルドの国内展開をしている企業です。

 店舗展開としてはフランチャイズ展開が中心で、2021年末時点では70.6%がフランチャイズとなっています。また、店内飲食に加えてテークアウトが非常に多い業態となっています。今回はフランチャイズ中心でテークアウトも多いマクドナルドHDの現状と今後について考えていきましょう。

コロナ禍でも好調続くマクドナルドHD

 それではまずはここ数年の業績の推移を見ていきます。


売上高の推移。コロナ禍に入っても増収

 まずは売上高ですが、15年12月期〜20年12月期まで右肩上がりで成長を続けていることが分かります。


営業利益の推移。増益が続く

 利益面では、異物混入事件などがあり大きな赤字となった15年12月期以降は、20年12月期まで右肩上がりで成長が続いていて、増収増益が続いています。

 コロナの影響が現れ出した20年は、大半の飲食店が大きな不調となっていましたが、マクドナルドHDは好調となっています。その要因はやはりテークアウトで、もともとテークアウトの多かったケンタッキーやモスバーガーなどの企業もコロナ禍で増収増益となっていました。

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