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プライム市場の企業、48.8%が「大卒初任給を引き上げた」 平均値は21万6637円:学歴別初任給の速報
労務行政研究所は、4月に新卒入社した人の初任給の調査を実施。4月13日までにデータを得た、東証プライム上場企業165社の集計を5月11日に発表した。
労務行政研究所(品川区)は、4月に新卒入社した人の初任給の調査を実施。4月13日までにデータを得た、東証プライム上場企業165社の集計を5月11日に発表した。その結果、学歴別の初任給の平均は大学卒21万6637円、大学院卒修士23万4239円、短大卒18万7044円、高校卒17万5234円だった。
初任給の改定状況は?
2022年度に初任給を「全学歴引き上げた」企業は41.8%に上った。21年度の速報集計時(17.1%、対象は旧東証1部上場企業)から24.7ポイント上昇した。「全学歴据え置き」は49.7%だった。
特に大学卒の改定状況を見ると、21年度から「引き上げ」が48.8%、「据え置き」が51.2%だった。依然として据え置きの方が多い結果ではあるが、引き上げる企業も約半数となり、拮抗する形となった。
初任給を引き上げた企業では「1000円台」が25.0%と最も多く、次いで「1万円以上」が23.3%。引き上げた場合の平均上昇額は5276円となった。
当調査は、労務行政研究所が3月下旬から4月13日の間、調査票の発送と、電話による取材で行った。旧東証1部上場企業2130社のうち、201社から回答を得た。そのうち、東証プライム上場企業である165社の回答を集計した。
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