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ディーゼルはオワコンなのか? 輸入車の現状とハイブリッドとの戦い: 鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(2/4 ページ)
電動化が注目されるほどに存在感が薄くなっていくものがあります。それがディーゼル・エンジンです。「ディーゼル・エンジンは消えてなくなる」……と思いきや、世の中は単純ではなかったようです。
ディーゼルエンジンのほうが売れている輸入車の現状
直近、22年4月の「燃料別販売台数(乗用車)」(日本自動車販売協会連合会調べ)を見ると、ディーゼル車の販売台数は6518台でした。4月に日本で売れたクルマのうち、わずか4.2%にすぎません。一方、ハイブリッド車は7万0781台もあり、全体の46.1%も占めます。この数字だけを見ると、「ディーゼルは終わり」と感じるかもしれません。
しかし、日本は世界で最もハイブリッドが先行している地域です。もともと電動化のトレンドとは関係なく、ハイブリッドがたくさん売れていたのです。では、肝心のEVはどうなのか? その数字は、1610台。わずか1%であり、EVはディーゼルよりも売れていないのです。
そして、電動化に熱心な欧州勢、つまり輸入車で売れているのは何なのでしょうか。
輸入車の4月の販売の「燃料別」を見ると、一番に多かったのが「ガソリン車」で7625台の42.5%。続いて「ハイブリッド」の6254台で34.8%。そして3番目に「ディーゼル」の3064台で17.1%となります。つまり、日本全体で6518台売れたディーゼルのうち、半数近くが輸入車だったのです。そして、過去1年を振り返れば、常に輸入車の約2割をディーゼル車が占めていました。さらに数字を見れば、輸入車EVの販売は437台。輸入車全体の2.4%にしかなりません。つまり、日本市場において輸入車は、今もまだEVよりもディーゼルの方が売れているのです。
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