「大阪マルビル」の建て替えが決定 円筒形のユニークな形状:1976年に竣工
大和ハウスと大阪マルビルは、ホテルや飲食店などで構成される複合ビル「大阪マルビル」の建て替え計画を決定した。
大和ハウスと大阪マルビルは、ホテルや飲食店などで構成される複合ビル「大阪マルビル」の建て替え計画を決定。同時に、工事中の敷地を2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)開催期間中のバスターミナルとして貸し出すことも発表した。
「大阪マルビル」概要・建て替え計画の経緯
大阪マルビルは、大阪の超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工し、その円筒形のユニークな形状から大阪のランドマーク的な存在として親しまれてきた。しかし竣工から50年近くが経過し、建物・設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題となっていた。そこで今回当該施設の建て替えを決定し、より質の高い商品・サービスを提供でき、大阪の新たなランドマーク施設として刷新することになった。
現在の大阪マルビルは、大阪第一ホテルを中心に、飲食店や物販店舗など35テナントで構成されている。建て替え計画では、現状の地上30階建て、高さ約123メートルの建物から高層化する予定。施設の刷新とともに多目的に利用できる大型ホールや、高機能オフィスの設置などを実施し、にぎわい創出・文化交流の場としての役割を果たせるよう進化させる。なお、本計画の実施については23年夏の工事着手、30年春の完成を目指す。
大阪・関西万博のバスターミナルとして敷地を提供
本建て替え計画では工事期間に開催される大阪・関西万博の開催期間中(25年4月13日〜10月13日)、万博会場にアクセスするバスのターミナルとして敷地を提供する。
大和ハウスグループは大阪・関西万博のテーマ事業のプラチナパートナーとして協賛していて、来場者の交通手段の一つであるバスの運行もサポートする。敷地内には仮設の待合スペースを設置し、乗車場や待機場などを設け、全国各地から来場されるユーザーの安全・快適な移動を支援する。
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