大阪・枚方市駅周辺の再開発 京阪が“スカイスパのホテル”も入るビルのイメージ公開
京阪ホールディングス、京阪電気鉄道、京阪電鉄不動産の3社は、大阪府枚方市で進める「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業」について、第3工区の新築工事に着手したと発表した。
京阪ホールディングス、京阪電気鉄道、京阪電鉄不動産の3社は、大阪府枚方市で進める「枚方市駅周辺地区第一種市街地再開発事業」について、第3工区の新築工事に着手したと発表した。あわせて、事業主体の枚方市駅周辺地区市街地再開発組合が、京阪グループが区分所有する第3工区の完成イメージを公表した。第3工区では、商業、オフィス、ホテル、住宅などの機能を備えた複合施設を建設していて、2024年度竣工を目指す。
3社は、枚方市駅周辺地区市街地再開発組合とともに「枚方市駅周辺まちづくりデザインガイドライン(仮称)」の策定を進めている。枚方市駅周辺全体で調和のとれたまちづくりを実現するため産官学が連携し、成長・発展するまちづくりを目指す。
第3工区では高層棟、低層棟、住宅棟の建設を予定。高層棟は、地上26階建てで最高部は約126メートル。上層部の19〜26階には、宴会場や露天風呂付きの天空のスカイスパを配置した「カンデオホテルズ」(客室数139室)が出店する計画だ。
また、低層棟は地上10階建て、住宅棟は、地上29階建てで最高部約109メートルを計画。商業施設やオフィス、約200戸の賃貸タワーレジデンスの設置を予定している。
第3工区のデザインは、まちづくりデザインガイドラインの方針を基本としながら、枚方の歴史や自然をモチーフにした“枚方らしさ”に基づいたデザインコードを作成。地域住民に親しまれる統一感のある意匠とする。
建物高層部のデザインは、「七夕伝説ゆかりのまち」に基づき、星の煌めきのイメージで近くを流れる天野川を表現。
建物頂部は、東海道56番目の宿場町として栄えた枚方の京街道と、磐船街道の分岐点「宗左の辻」の道標をデザインモチーフとする。上空へ向かうベクトルを印象付けるラインとし、「枚方のまちの道標」としてのシンボル性を表現したという。
建物中低層部は、駅から施設のにぎわい、天野川の親水空間へとのつながり表現するため、水平線や曲線によってリズムを生み出した。一体感や流れをもたらすデザインを採用し、表情を持たせた。
同工区では、24年度の建物竣工を計画。25年度の再開発事業完了を予定している。
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