スマートスピーカーの認知率は8割 実際の利用率は?:1万人から回答(2/2 ページ)
調べたいことを話しかけると人工知能(AI)が認識し、インターネット検索のような調べものや家電の操作を代わりに行ってくれるスマートスピーカー。伊藤忠グループのリサーチ会社マイボイスコム(東京都千代田区)の調査で、スマートスピーカーの認知率が8割に上ることが明らかになった。実際に利用している人の割合は9%だった。
スマートスピーカーでやりたいことは?
スマートスピーカーの利用意向がある人に「スマートスピーカーでやりたいこと、利用したい機能はあるか」と尋ねると、「天気予報を聞く」(61.7%)、「音楽を聴く」(50.9%)、「ニュースの読み上げ・画面表示」「アラーム・時報、タイマーの設定」が各4割という結果になった。
なお「ニュースの読み上げ・画面表示」「スポーツの試合などの結果の確認」は男性、「料理レシピの検索・表示」「アラーム・時報、タイマーの設定」は女性、「乗り換え案内、目的地への行き方の検索」「言葉の意味を調べる、翻訳」は女性高年代層で高くなっていた。
スマートスピーカーを利用したい理由、利用したくない理由
最後に「スマートスピーカーを利用したい理由、利用したくない理由」を聞いたところ、「利用したい」人からは「手が塞がっている時の調べ物には非常に便利なので」(男性53歳)、「息子家族との連絡に使っている。コロナの影響で直接会えなくなったので息子が買ってくれたEchoで家族ぐるみで話ができる」(男性79歳)といった意見があった。
「利用したくない」人からは「その都度、話しかけるのが面倒。テレビをつけるのもチャンネルを変えるのもボタン一つ。それを考えるとリモコンの方が便利なものが多い。検索もスマホでできるから」(女性52歳)、「購入当初は物珍しさもあり利用していたが、自分の環境では必要性を感じず、今はお蔵入りの状態」(男性64歳)といったコメントが寄せられた。
「どちらともいえない」と回答した人は「歳を取ったり、身体が思うように動かなくなったりした場合は便利かもしれないが、今のところ無くても生活は出来る」(女性51歳)、「有れば便利、なくても困らない。必要に迫られていない」(男性56歳)といった意見を寄せた。
調査は 4月1日〜5日にインターネットで実施。回答数は1万20件。
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