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【解決へ】一蘭のカップ麺の“490円拘束”疑惑 公取委が改善方針を認める:独占禁止法違反の疑い
公正取引委員会は5月19日、ラーメンチェーンの一蘭(福岡市)が独占禁止法に違反している可能性があった件について、同社の改善方針を示す「確約計画」を認定したと発表した。
公正取引委員会(公取委)は5月19日、ラーメンチェーンの一蘭(福岡市)が独占禁止法に違反している可能性があった問題を巡り、同社の改善方針を示す「確約計画」を認定したと発表した。
一蘭は、同社のブランドで発売したカップ麺「一蘭 とんこつ」などの価格が下落しないように小売店に圧力をかけた疑いで、公取委の調査を受けていた。同社は調査に全面的に協力し、自主的に確約計画を作成したと発表している。
確約計画とは、独占禁止法に基づく行政処分で、違反の疑いの理由となった行為を排除するために必要な措置の計画を記したもの。確約計画の認定があった場合、公取委は排除措置命令や課徴金納付命令を行わない。
公取委はこの件をめぐり、「一蘭によって当該行為を排除するための措置が速やかに実施されることにより、競争の早期回復が図られると認めた」と発表している。
「一蘭 とんこつ」は、2021年2月に発売した、一蘭ブランド初のカップ麺商品だ。製造はエースコックが担っている。希望小売価格は490円。同社のブランドからは他にも即席めんなどを販売しており、公取委は遅くても18年1月以降から、希望小売価格から販売価格を下げぬよう、小売店に圧力をかけた可能性があるとしている。
なお、確約計画の認定は、一蘭による独占禁止法の違反があったと確定するものではない。今後、確約計画が実施されていない場合などには、認定を取り消し、あらためて調査を実施することになる。
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