伝説のヘヴィメタルバンド「LOUDNESS」を支えた事務所社長 米国進出の舞台裏を聞く:「世界への扉」を開いた(6/6 ページ)
デビューから41周年を迎えた日本のヘヴィメタルバンド「LOUDNESS(ラウドネス)」。所属事務所の社長に、ラウドネスをいかにしてマネジメントしてきたか、米国進出の経緯などについて聞く。
海外進出のきっかけは「口コミ」
以上が隅田さんへのインタビュー内容だ。ラウドネスが米国でヒットした背景に「ファンジン(Fanzine)」といったミニコミ誌があった話は、いわゆる「口コミマーケティング」である「Word of Mouth Marketing」を想起させる。現在では、その手法も紙媒体からWeb媒体に変わった。
現在でも口コミマーケティングは強力なビジネス手法だ。消費者の多くは、いわゆる広告宣伝よりも、知人、家族などの言葉を信頼している。信頼する人の言葉から、その商品・サービスを体験することによって、それらに対するロイヤリティーが強化されるのだ。ラウドネスの世界的な活躍、米国進出のきっかけの一つにWord of Mouthがあったことは興味深い。
後編では、隅田さんの起業後の話、コロナ禍以降のラウドネスの活動や、ネット時代のラウドネスのビジネス展開を聞く。
著者プロフィール
柳澤 昭浩(やなぎさわ あきひろ)
18年間の外資系製薬会社勤務後、2007年1月より10期10年間に渡りNPO法人キャンサーネットジャパン理事(事務局長は8期)を務める。科学的根拠に基づくがん医療、がん疾患啓発に取り組む。2015年4月からは、メディカル・モバイル・コミュニケーションズ合同会社の代表社員として、がん情報サイト「オンコロ」コンテンツ・マネージャーなど多くの企業、学会などのアドバイザーなど、がん医療に関わる様々なステークホルダーと連携プログラムを進める。「エンタメ×がん医療啓発」を目的とする樋口宗孝がん研究基金、Remember Girl’s Power !! などの代表。
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