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仲間の死、脳梗塞に倒れたドラマーの復活 ラウドネスが切り開くビジネスモデルの「誕生前夜」:CDや配信の「次の一手」(7/8 ページ)
デビューから41周年を迎えた日本のヘヴィメタルバンド「LOUDNESS(ラウドネス)」。所属事務所の社長に、コロナ禍以降のラウドネスの活動、ビジネスモデルについて聞く。
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肝臓がんで亡くなった樋口宗孝
――ラウドネスと言えば、ドラマーであり、リーダーだった故・樋口宗孝さんの存在も大きかったのでは。
多くのファン、アーティストに愛されたドラマーです。残念なことですが、08年に肝臓がんと闘病の末に、旅立ちました。
今も彼をしのぶファン、アーティストも多く、彼が存命中に若いアーティストへの指導に熱心だったこと、がんという病気で亡くなったことから、12年に彼の名前を冠に「樋口宗孝がん研究基金」が設立されました。
それ以降ラウドネスのライブ会場では、募金活動をしています。コロナ禍以前は、毎年同基金とLAZYのメンバーである井上俊次さん、影山ヒロノブさんをはじめ多くのアーティストと、Rock Beats Cancerというイベントを開催していました。この9年間で、小児がん、AYA世代(若年性がん)のがん領域で活動する団体への寄付額は、1000万円を超えています。
コロナ禍が落ち着きをみせ、ラウドネスや多くのアーティストのライブ同様に、こういったチャリティーイベントの再開もできればと思っています。
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