【全文】「ゆっくり茶番劇」商標登録騒動 ドワンゴは会見の質疑応答で何を語った? 一問一答(2/5 ページ)
動画サービス「ニコニコ動画」などで親しまれてきた「ゆっくり茶番劇」が第三者に文字商標として登録された問題で、ドワンゴが緊急記者会見を開いた。会見内の報道陣からの質疑応答に、ドワンゴはどう回答したのか。一問一答形式で紹介する。
「商標権放棄交渉から始める方が穏便で、平和的解決」
質問 商標法で無効審判請求は5年間という期限がある。なぜ、期限がある無効審判請求からではなく、権利者への商標権放棄交渉から始めるのか。
ドワンゴ 事実確認が必要だが、先方が商標権を放棄するとTwitterで宣言しており、そういう意思が先方にあるなら、そこから始めるというのが穏便で、平和的解決になるのではないかと考えている。また、ゆっくり関連の商標を別途登録するので、それと併せた見解になる。
質問 この騒動によって、模倣犯のように皆が使っている言葉を商標登録し、ビジネスにする事例が出てくる危険性がある。今回の騒動を踏まえて、日本の法律や慣習に対してどんな課題があると考えているか?夏野剛社長など発言力がある経営者を通じて、政府などに対して何か働きかけていくつもりがあるか。
ドワンゴ ネットミームは特定のかいわいに対してはものすごく知名度があるが、全体で見るとそうでないことがある。例えば「ゆっくり茶番劇」も、特定のかいわいでは認知があるが、一般的な層が認識しているかという問題がある。こういう問題は個別に発生するのではないか。特許庁でも特定ジャンルに詳しい・詳しくないとかもあるので、われわれからも情報提供するなど、協力が必要だ。ただ、実際問題、かなり個別に発生する案件だと考えている。全体に働きかけるのは難しいのではないか。
質問 現行法では、登録から2カ月間しか異議申し立ての期間がない。商標権者は異議申し立ての2カ月間が経過してからTwitterで報告したり、無効審判請求も5年間という期限がある中で法務部として、現行法に何か感じている法的課題はあるか?
ドワンゴ 現行の法制度に対する会社としての見解は、まだ発言できる立場にないので回答は差し控える。
質問 権利保有者とはどう連絡をとるのか。どんな連絡をしているのか。
ドワンゴ アクションはこれからになる。これに関しては法律事務所と特許庁とのやりとりになるので、現時点で回答するのは差し控えさせていただく。
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