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肌に吸い付くような“泡シャワー”を、なぜLIXILは開発したのかあの会社のこの商品(6/6 ページ)

シャワーは開けばお湯や水が出てくるだけだと思いがち。しかしLIXILは、新規事業の一環として、泡も出てくるシャワーを開発した。その泡も普通の泡ではなく、肌に吸い付くような泡。なぜ、このようなシャワーを開発したのか? 担当者に話を聞いた。

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タイル壁の浴室でも使えるマウントパーツを開発中

 発売に先がけ21年3月にクラウドファンディングにチャレンジ。初代のときと異なり、販売を担うNITTO CERA単体のプロジェクトとして挑んだ。

 結果は、プロジェクト開始から24時間後に100台の応援購入があり目標金額100万円を達成。最終的には969台が応援購入され、総額が5800万円を超えた。


バッテリーは本体正面から脱着。充電は外してから充電器で行う

 商品の発送は予定より1カ月早く22年3月に完了。すでに、ボディソープの価格が初代より安くなった点が高く評価されている一方で、タイル壁の浴室でも使いたいという課題も見えてきた。現在、タイル壁の浴室でも設置できるマウントパーツを開発中で、22年夏ごろまでには用意したい考えだ。


LIXILの平田知明輝氏

 過去2回のクラウドファンディングで、賃貸住宅に住む層といったこれまで取り込めていなかったユーザーなどにもアプローチすることができた「KINUAMI」プロジェクト。平田氏は今後について、「バリエーションを増やしていきたい」と話す。現在、多くの業界から引き合いがきていることから、特定の業界に特化した機能やデザインのモデルをつくることで、いままで取り込めなかった市場やユーザーの開拓につなげたい考え。目指すは「泡を浴びる文化の定着」だという。

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