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肌に吸い付くような“泡シャワー”を、なぜLIXILは開発したのか:あの会社のこの商品(5/6 ページ)
シャワーは開けばお湯や水が出てくるだけだと思いがち。しかしLIXILは、新規事業の一環として、泡も出てくるシャワーを開発した。その泡も普通の泡ではなく、肌に吸い付くような泡。なぜ、このようなシャワーを開発したのか? 担当者に話を聞いた。
小型コンプレッサーを独自開発し本体に内蔵
「KINUAMI U」は初代にあったつまみが回しづらいという声を受けてハンドルに変更した。ハンドルを上下させることでシャワーモードと泡生成モードを切り替える。
「ユニバーサルデザインの観点から、誰にでも使いやすい形を追求しました」と平田氏。使いやすさを高めるという点では、「KINUAMI U」には初代にはなかった専用ボディソープの残量が分かるインジケーターを設けた。
専用ボディソープも美容成分より保湿成分を主体にしたモノに変更。価格も500ミリリットル入りボトル1本で990円と下げ、ユーザーが継続して購入しやすくした。
懸案だった設置方法については、コンプレッサーを内蔵することで解決を図ることにした。これに伴い、電源もバッテリーへと変更した。
「コンプレッサーには苦労しました」と平田氏。独自に開発したモノを採用しているが、初代と同等程度の能力かつ小型化を実現するだけではなく、浴室という高温多湿な環境で安全に使えることが求められた。
コンプレッサーの開発はパートナー企業に依頼。納得いくものができるまでに半年ほど要した。
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