2015年7月27日以前の記事
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肌に吸い付くような“泡シャワー”を、なぜLIXILは開発したのかあの会社のこの商品(4/6 ページ)

シャワーは開けばお湯や水が出てくるだけだと思いがち。しかしLIXILは、新規事業の一環として、泡も出てくるシャワーを開発した。その泡も普通の泡ではなく、肌に吸い付くような泡。なぜ、このようなシャワーを開発したのか? 担当者に話を聞いた。

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より多くの人に使ってもらうために「KINUAMI U」を開発

 初代「KINUAMI」完売後、ユーザーからは洗車用途など、開拓できていなかった市場へのアクセスを可能にする手応えも得られたほど。その一方で、不満も聞かれた。

 最も多かった不満は設置が面倒なこと。浴室に設置した本体を脱衣場など浴室外に置いたコンプレッサーと接続するため、浴室外から浴室にチューブを引き込む必要があった。


初代KINUAMIの設置イメージ

 また、泡生成モードへの切り替えがやりにくいことも分かった。シャワーモードから泡生成モードに切り替えるには本体正面のつまみを回さなければならないが、つまみが小さくて回しにくかったり姿勢によっては回しづらかったりすることがユーザーの声から分かった。この不満の背景には、美容よりも自宅での入浴介助といった介護目的での使用が多かったことがあった。

 より多くの人に使ってもらうにはどうすべきか? ユーザーの反応や調査から浮き彫りになった課題を元に、20年6月ごろからより使いやすくするための検討に着手した。その結果、完成したのが「KINUAMI U」である。

 「KINUAMI U」という商品名は、より多くの人を結ぶという意味からきている。次のような人たちに使ってもらうことを目指すことにした。

(1)毎日の生活をより豊かにしたい人

(2)肌を気遣い優しく洗いたい人

(3)誰かを洗ってあげたい人

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