ハンバーガー店が増えすぎている!? 激戦区「渋谷」「吉祥寺」で見た“淘汰”の兆し:長浜淳之介のトレンドアンテナ(5/6 ページ)
コロナ禍の影響で、ハンバーガー店への新規参入が相次いだ。競争が激化した結果、淘汰されるケースも。激戦区である渋谷と吉祥寺では何が起きているのか?
コラボして復活する動きも
一度閉店した店が、別の店とコラボして復活する動きもある。「燻製バーガー」でバーガーマニアを唸(うな)らせた「ジャストミート」は、惜しまれながら18年に5年間の営業を終了した。ところが21年6月、肉バルの「吉祥寺バルル」にて復活。ファンに喜ばれていた。現在は提供を中止しているが、折を見て復活する予定があるそうだ。
20年末に、フレッシュネスが経営するクラフトビールやモヒートでハンバーガーを楽しむ、ワンクラス上の大人のバーガーショップクラウンハウスが閉店していた。同店は店内でゆっくり飲食するタイプの店で、テークアウトやデリバリーに強いとはいえなかった。
しかしその後、昭和レトロ、チキンバーガーと従来とは異なった切り口のハンバーガー店がオープンして新規顧客を開拓。そうした中で、弾き出される従来店も出てきた状況だ。
21年5月にオープンした「ベックスバーガー」は、グルメバーガーのファストフードをうたって、新境地を開こうとしていたが、現在改装に入っている。6月中旬にリニューアルオープンする予定だ。
渋谷でも激戦
同様な競争激化の状況は、各地に広がっている。東京・渋谷では、井の頭通りから「パルコ」に抜ける小道沿いに、宮迫博之氏の焼肉店「牛宮城」の運営を業務委託されているガネーシャ(富山市)の「ショーグンバーガー」が21年10月にオープン。
ところが、すぐ近くの井の頭通り沿いに、ブルースターバーガーが22年1月にオープンした。
さらに、22年3月にはトリキバーガーの2号店もオープンしており、ハンバーガーの新鋭が激突する最前線になっている。
道玄坂には、チキンバーガーのドゥーワップ2号店も21年10月にオープンしていたが、弾き出されて22年5月に閉店してしまった。トリキバーガーともろに競合していただけでなく、ショーグンバーガーでもチキンバーガーを売っているのだ。
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