「掃除してくれる人、いない?」→「やります!」 不動産管理業務のシェアサービスがアツい:COSOJI(こそーじ)(1/5 ページ)
21年1月にサービスをリリース後、毎月前月比15%ずつ成長している会社がある。不動産の管理業務という地味な仕事にフォーカスしたシェアリングプラットフォーム「COSOJI(こそーじ)」を開発、運営するRsmile(東京都中央区)だ。
2020年11月に4人で創業、21年1月にサービスをリリース後、毎月前月比15%ずつ成長している会社がある。不動産の管理業務という地味な仕事にフォーカスしたシェアリングプラットフォーム「COSOJI(こそーじ)」を開発、運営するRsmile(東京都中央区)だ。
面白いのは、彼らが取り組む課題は不動産管理特有のものではないということ。非効率、無駄は他の業界にも存在しており、それが仕事をつまらなくしていることもしばしば。業界、仕事を変えたいと思っているなら、彼らのやり方は参考になるかもしれない。
不動産業界で気付いた非効率なタスク
大学時代に建築を学んだ同社の代表、富治林希宇氏が最初に勤めたのは大手不動産会社のザイマックスグループ。富治林氏は、不動産管理の現場で働くうちに気づいたことが2つあると話す。ひとつは、省力化できるのにされていない非効率な現場の作業が多いことだ。
「オーナーに電気工事を提案する場合、提案書、見積書、報告書、請求書とさまざまな書類を作る必要があり、合見積もりを取らなくてはいけないこともありました。同じ作業内容、仕様なら転用できる書類もあるのに毎回作成する。報告も作業終了後の写真をメールすれば済む話です」(富治林氏)
もうひとつは全体最適の観点がないこと。担当は一人で複数の現場を担当、巡回しながら管理するが、移動に2時間、作業が30分はどう考えても無駄。富治林氏は「近くにいる人がやれば良い。地域にはその作業ができる人がいるはずだ」と考え始めたという。
関連記事
- 「住みたい街」常連の恵比寿が転落! 2位の吉祥寺は今後“ジリ貧”? 専門家が指摘する“なるほど”な理由
リクルートが3月に発表した「住みたい街ランキング2022(首都圏版)」。ここ10年近くは横浜、吉祥寺、恵比寿がトップ3を独占していたが、今回の調査では大宮が3位にランクイン。恵比寿が4位に転落したことが話題になった。なぜ、恵比寿は4位に甘んじることになったのか。リクルートSUUMO編集長の池本洋一氏は2つの理由があると指摘する。 - AOKIのパジャマシューズが好調! 日本人の「やりがちな行為」に着目した開発秘話
AOKIが3月に発売した「パジャマシューズ」が好調だ。履き心地や見た目にこだわったビジネスシューズは靴専門店でも購入できるはずだが、違いは何なのか。担当者に聞いたところ……。 - ワークマンの人気商品「真空ハイブリッドコンテナ」 担当者も予想外なアウトドア以外のニーズ
キャンプ用品の本格展開を開始したワークマン。その人気商品の1つが「真空ハイブリッドコンテナ 4.6リットル」(2500円)だ。少量のドリンクや食料を保冷したり保温したりすることができるアイテムでSNSなどで話題に。担当者によると、アウトドアシーン以外でも活用されているという。 - 「プラスチック新法」に対応したらアメニティーが“ごっそり”盗まれた? 対応に右往左往する現場のリアル
4月1日に施行された通称“プラスチック新法”。「ホテルの客室からアメニティーが無くなる!?」といったうわさがまことしやかに広がったが、実際はどうなのだろうか。ほぼ毎日ホテルに宿泊する筆者が現場を調査したところ……。 - ドーミーインのこだわりは「大浴場」だけじゃない 店舗数拡大でも維持する「水風呂」と「朝食」の質
共立メンテナンスが運営するビジネスホテル「ドーミーイン」。大浴場のこだわりにとどまらず独自サービスを展開している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.