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「ネコですが、立派な社員」 3匹の“役職ネコ”が、会津鉄道に与えたチャンスかわいいだけじゃない!(4/4 ページ)

2007年1月、和歌山電鐵線貴志駅に、日本の民営鉄道初のネコの駅長として「たま駅長」が誕生したことをきっかけに、全国各地で同様の動きが出ている。会津鉄道の芦ノ牧温泉駅でも、現在は3匹のネコが働いている。ネコが地方の鉄道ビジネスにもたらした変化とは。担当者に話を聞いた。

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活躍の場を広げる3兄妹

 小林さんの手腕により、順調にファンを増やしている3兄妹たち。7月には彼らの日常を映画化した「にゃん旅鉄道」が公開されるほか、会津鉄道開業35周年記念に、ばす駅長はじめ4匹をラッピング車両が運転するなど、その活躍ぶりはとどまることを知らない。

ネコ
7月には彼らの日常を映画化した「にゃん旅鉄道」が公開予定

 小林さんにこれからの課題を聞くと、2つあるという。1つ目は、現在のファン層(30代後半〜50代)に加え、Z世代を中心とした若者のファン層を増やすことだという。「ネコたちをきっかけに若い人にも当駅や周りの観光地を知ってもらい、コロナが明けたら、ぜひ現地まで遊びに来てほしい」(小林さん)。

 2つ目は、グッズ販売など小売り以外の収入源を作ることだ。特に広告収入に注目しているという。21年にはYouTubeのチャンネルを開設し、動画投稿を開始。現在はライブ配信を中心に、3兄妹の勤務の様子や、小林さん宅での勤務時間外の様子を配信している。

ネコ
寄り添うらぶ駅長とぴーち施設長

 小林さんは、3兄妹の飼い主でもある。「これからもいろいろ挑戦していきたいですが、まずは3兄妹を第一に考え、大切にしていきたい」と語る。

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