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ローソン、冷凍刺身の販売エリア拡大 誰が購入しているのか:冷凍食品の強化
ローソンは一部店舗で販売していた冷凍の「刺身」「馬刺し」「ユッケ」の販売を拡大する。「家飲み」時のおつまみとして訴求していく。新たに「鮮馬刺しユッケ」も販売開始する。
ローソンは5月30日、冷凍食品の「真鯛お刺身」「カンパチお刺身」(それぞれ505円)、「牛ユッケ風」(819円)の販売エリアを、中四国および九州エリアに拡大すると発表した。5月31日から同エリアでの販売を開始し、外出自粛の影響で増えた「家飲み」時のおつまみとして訴求していく。
同社は1月から関東・近畿・北陸の一部店舗で冷凍の刺身、馬刺しを販売している。30〜50代の男性を中心に、ビールなどのアルコール類と合わせて購入されることが多かったという。
好評を受け、今回販売エリアを約2700店舗から約5700店舗に拡大し、さらなる売り上げ拡大を狙う。
「真鯛のお刺身」「カンパチお刺身」は国内の養殖場で水揚げされた真鯛、カンパチをスライス後凍結した。
「牛ユッケ風」は生ハムの製造技術を用いた牛肉の生ハムで、生の牛肉赤身の食感はそのままに、素材のうまみを引き出した。
また、新たに「鮮馬刺しユッケ」(646円)も発売する。馬刺しを食べやすいように細くカットし、たれを別添えした。中四国・九州エリアのローソンのみでの取り扱いとなる。
コロナ禍で増加する冷凍食品の需要を取り込もうと、同社は新製品の開発に力を入れている。2021年11月には、冷凍食品の売り上げを25年までに、20年比で5倍にすると宣言し、「刺身」「馬刺し」「ユッケ」に加えて、ベーカリーやスイーツなども強化している。
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