2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

フードデリバリー戦国時代の今、ローソンが「ゴーストレストラン」に参入するワケ1店舗で複数の集客導線を確保(1/3 ページ)

ローソンは「ゴーストレストラン」の実証実験を強化する方針を発表。店内の調理スペースでさまざまなブランドを展開する。コロナ禍で落ち込んだ売り上げのカバーにつながるか。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

 ローソンは2021年11月から、デリバリー専用に開発した商品を各コンビニ店内の厨房で調理し、宅配する「ゴーストレストラン」の実証実験を実施している。3月25日に開催した説明会では、実証実験を拡大し、実験店舗や展開ブランドを増やす方針を明らかにした。

 8月末までに1都3県で20店舗導入を目指す。売り上げ目標は各店舗1日当たり3〜10万円。 ローソン店舗の平均日販額は、コロナ前の2019年2月は52万1000円だったが、22年2月には47万円と約10%ほど落ち込んでいる。新型コロナウイルスによる減少額を補う施策の1つだ。

ゴーストレストラン
ローソンはゴーストレストラン事業を強化する(提供:ゲッティイメージ)

 消費行動調査を行うエヌピーディー・ジャパン(東京都港区)によると、デリバリー市場の規模は19年の4183億円から21年には7909億円まで拡大した。その中でも特に大きく伸びているのが、デリバリー専業のゴーストレストランだ。ローソンでゴーストレストラン事業を担当する吉田泰治事業開発部部長は「海外と比較して日本のデリバリー市場はまだ成長の可能性を秘めている。当社は1兆円規模までの成長を見込んでいる」とコメントした。

 同社は20年の新型コロナ拡大による外出自粛を受け、コンビニ商品のウーバー・イーツ参入を推進してきた。現状はホットスナックを中心に、スイーツやアルコール商品の売れ行きが好調だという。 

ゴーストレストラン
からあげクンが人気(公式Webサイトより)
       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る