新卒で入社した会社に、いまも勤めている人はどのくらいいるのだろうか。全国の男女に聞いたところ、30代以下で32.7%、40代で17.3%、50代で16.7%であることが、キャリアバイブルの調査で分かった。転職して別の会社で働いている人を見ると、30代以下が52.0%、40代が64.0%、50代が50.0%だった。
現在も新卒で入社した会社に勤めている人は、転職を考えたことがあるのだろうか。「現在も勤めている」と答えた人に聞いたところ、「ある」と答えたのは30代以下で55.1%、40代以下で65.4%、50代で52.0%という結果に。
転職を考えたことがある理由を尋ねたところ「社会的不安定な時代に経営が厳しくなった。年齢的なこともあり、長く勤まる業務内容を取得しようと思った」(40代女性)、「転職したらもっとモチベーションが向上する仕事に就けると思ったから」(50代男性)、「異動のたびに仕事内容が変わるので、固定のスキルを生かした仕事に就こうと考えたことがある」(50代・男性)などの声があった。
一方、転職を考えたことがない人からは「仕事内容や一緒に仕事している人たちが好きなので、転職は考えていない」(30代女性)、「今の仕事にやりがいを感じているので」(40代男性)、「報酬と業務内容が自分向き、福祉制度も充実しているから」(50代男性)といった意見があった。
この結果について、キャリアバイブルは「今の仕事にやりがいを感じているからや、今の会社は居心地悪くないからなど、現在の会社に満足しているという理由がある一方で、自信がない、他社で通用しないからなどの理由で転職せずに働き続けている人も少なくないようだ」とコメントした。
インターネットを使った調査で、全国の男女450人が回答した。調査期間は5月29〜31日。
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