ニトリが本気で作った「働きやすいオフィス」とは? デジタル人材1000人化への第一歩:Tシャツ・ジーパンで働ける(1/4 ページ)
ニトリHDは、デジタル事業を担う新会社・ニトリデジタルベースのオフィスを発表した。このオフィスを拠点に、現在は350人ほどのデジタル人材を、2032年までに1000人規模へと増員する方針だ。「働きやすさ」を重視して作ったというこのオフィスには、どのような特徴があるのか?
ニトリホールディングスは6月7日、グループ内のIT・デジタル事業を担う新会社ニトリデジタルベースの拠点となる新オフィス(東京都目黒区)を公開する発表会を開いた。このオフィスはニトリ店舗で都内最大級の売り場面積の「ニトリ 目黒通り店」の上層階に位置する。
デジタル人材を1000人に Tシャツ・ジーパンで働けるオフィス
ニトリHDの似鳥昭雄代表取締役会長兼CEO(ニトリデジタルベース代表取締役会長兼CEOも兼任、以下似鳥会長)は、新会社を設立した意図について「良い人材を集めようと思ったら都心の方が通いやすく、人気がある、ということが一つです」と話す。今後の採用強化のためにも、東京都北区赤羽にある現在の拠点から出て魅力的な立地にオフィスを構える重要性があった。
ニトリHDはデジタル開発を全て内製する方針で、現在は約350人程度のデジタル人材を抱えている。同社が現在掲げている経営目標は、2032年までに売上高3兆円、3000店舗の展開だ。これを目指すため、デジタル人材は25年には約700人、32年には約1000人へと増員する。
採用力を高めるためにも、立地が良く、働きやすいオフィスを整備した。オフィス内は目的に応じてさまざまなエリアを用意。座席は全てフリーアドレスで、社長席をはじめとする役職者のための席もなく、オープンな環境を目指した。収容人数は最大110人で、在宅勤務も取り入れる。
似鳥会長は「エンジニアのパフォーマンスを発揮できるような、これまでと違う自由発想な雰囲気のオフィスを、一つの実験として作ってみました」と話す。
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