日本が発明したVHS、20代以下の7割が「存在知らず」:時の流れ
SheepDogは、15〜29歳の全国に住む男女に「VHSに関するアンケート」を行った。VHSを知っているかの問いに68%が「知らない」と答えた。
仕事に役立つ調査データ:
消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ITツール比較サイト「STRATE(ストラテ)」を運営するSheepDog(東京都品川区)は、15〜29歳の全国に住む男女を対象に「VHSに関するアンケート」を実施し300人から回答を得た。VHSを知っているか聞いたところ、7割が「知らない」と回答した。
VHS(Video Home System:ビデオ・ホーム・システム)は、日本ビクター(現JVCケンウッド)が1976年に開発した家庭用ビデオ規格。ソニーが発売した「ベータマックス」とのシェア争いを制し、全世界の普及台数は9億台ともされる。日本が初めて作り上げた世界標準規格として、NHKの人気番組「プロジェクトX」でも取り上げられた。
今回の調査で、まずVHSについて知っているか聞いたところ、「知らない」と答えた割合は68%に上った。「VHSを知っているが、使ったことはない」は16%、「VHSを知っており、実際に使ったことがある」も16%だった。
10代と20代で年代別に尋ねたところ、「VHSを知らない」と答えた割合は10代が86%、20代は50%に上った。
「VHSを知っていて、利用経験がある」と回答した人を年代別や性別で見ると、20代女性の32%、20代男性の28%が利用経験があった。一方、10代女性の利用経験は0%、10代男性でもわずか4%だった。
2000年以降、DVDやブルーレイディスク(BD)などの光ディスクが主流となり、VHSは後退。国内勢で唯一VHSのビデオデッキ生産を続けていた船井電機も16年7月末で生産を終了した。
現在の10〜20代など90年代半ば以降に生まれた世代はディスク系メディアが中心の時代で過ごしており、時代の移り変わりの早さを感じさせる結果となった。
調査は、15〜29歳の全国(東京都、愛知県、大阪府、福岡県)に住む男女を対象に、6月1日にインターネットで行った。有効回答数は300人。
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