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もはやオシャレ家電? 人気の「セカンド冷凍庫」しのぎ削るメーカー、焦点は2つ:人気メーカー5社比較(2/2 ページ)
食品買いだめやコストコなど大容量商品の一般化、ふるさと納税の返礼品などを追い風に、人気上昇中の「セカンド冷凍庫」。各社の人気セカンド冷凍庫を分析すると、ある特徴が見えてくる。キーワードは、「スリム」と「大容量」だ。
これからのセカンド冷凍庫に必要なもの
スリムかつ大容量がセカンド冷凍庫の大前提だとするならば、これから求められる機能はなんだろうか。実用性が高められた結果、次に求められるもの──「デザイン性」だ。
前述したように、セカンド冷凍庫は、ダイニングやリビング、廊下に設置されることがほとんだ。部屋のインテリアになじむように、またはアクセントとなるような色、形、質感といった”オシャレ家電”の要素も求められている。
白物家電の名の通り、白一色だったカラー展開も、白にバリエーションが出た他、AQUAや三菱電機などが、黒などスタイリッシュなカラーを追加。AQUAの広報担当者によれば、「機能面はもちろん、カラーバリエーションへのご要望も多くいただいている。特に、同じ黒でも光沢感を抑えるなど、ある意味、家電らしくないもの求められている」という。
その他、日立製作所は「セカンド冷凍庫」ならぬ「セカンド冷蔵庫」として、「新コンセプト冷蔵庫Chiiil」を発売。在宅勤務の高まりに着目し、今までと違った使い方が可能な小型冷蔵庫として、「セカンド冷凍庫」とは異なる方向でコロナ禍にアプローチし、差別化を図る。
コロナ禍を逆手に取り、着実に人気を集め定着しつつある「セカンド冷凍庫」。「スリム」「大容量」を経て、「デザイン性」というように、トレンドも変化しているのだ。
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