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JTのオフィスにある「“たばこ”のないたばこ部屋」とは? 移転でこだわった「交流を促す仕掛け」:オフィス探訪(JT後編)(2/4 ページ)
2020年10月に本社を移転したJT。ABW(Activity Based Working)を導入し、従業員が働く場を自由に選択できる働き方を目指している。ユニークな設計を細部にまで施し、従業員の働きやすさを追求した本社オフィスを訪ねた。
社内外の人が交流できる「ソーシャライジングエリア」
太陽光を反射した光やゆずのアロマで演出した「光の廊下」を抜けると、ソーシャライジングエリア「浮島」が見えてくる。このスペースは社内外の人が交流・共創するためのエリアとし、3つのエリアをゆるやかにカーテンで仕切り、一つひとつを独立して活用することも、複数のエリアを使ってカンファレンスを開催することも可能とした。
同フロアには、来客者用の喫煙所を配置している。エリアのデザインにあわせ、たばこの煙がアートに見えるよう、ガラス面にスモーク装飾を施した。また、この喫煙所では実証実験を行っていた。
喫煙所内に映像や音を流しアロマをたくことで、喫煙中にどれだけリラックス効果が高まるかを官能評価により検証している。
「粋場」と称したカウンターには専門技術者が常駐。オンラインイベントなどで使うデジタル機器の管理や貸し出し、技術サポートを行っている。また、キッチンスペースも併設し、加工食品事業の試食会、コーヒーイベントなども開催できるようにした。
その先には、社員食堂「八雲」を配した。1000人近くが収容可能で、浮島と合わせると本社社員全員が集まれる。食堂の隣には、個室食堂「ひととき」を完備。現在はコロナ禍で昼のみの営業だが、コロナ収束後は夜の営業も再開する予定。夜の営業では酒も提供し、社内外での懇親会に使用できるという。
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